それわかは わかひめのかみ
すてられて ひろたとそだつ
かなさきの つまのちおゑて
和歌はワカ姫によって
確立されました。
ワカ姫は親にすてられ
カナサキに拾われ、
その妻の乳により育てられた。
第1章が始まりましたが、ワカ姫って誰だろ?古事記には出てこない名前です。この名前が元になって和歌ができたと推測されますが一番気になったのは「すてられて」の記述です。
確か古事記でも親に捨てられる記述がありましたね。イサナギ・イサナミの第一子「ヒルコ」です。不具の子として舟で流されてしまった「ヒルコ」。
古事記ではそれ以降「ヒルコ」の記述が出てきませんがもしかして「ヒルコ」=「ワカ姫」でしょうか。
だとしたらちゃんと拾われ育てられた様子で良かったです。
古事記を読んだ時、この「ヒルコ」の記述が気になっていくつか「ヒルコ」に関する本も読んだのですが、しっくりこなかったので、この「ワカ姫」が「ヒルコ」であると自分的にはすんなり落ちます。
このホツマツタエを勉強するに当たって読み始めた「はじめてのホツマツタヱ」にはイサナギ・イサナミの第一子としてツクバ(筑波)のイサ宮で生まれるとあります。
ん?関東ですか?
っていうのが最初の印象ですね。
しかもイサナキが40歳、イサナミが31歳の時で2人とも厄年の為捨てられたとあります。 すごい!歳まで書いてある。
捨てると言っても放置ではなく、ちゃんと重臣のカナサキさん夫婦に預けたとの事。廣田神社(ひろた)がある兵庫県西宮市辺りで育てられた様子です。
茨城県から兵庫県に預けられた「ワカ姫」はこの後どうなるのでしょう?
最初から「ヒルコ」を連想させる記述で引き込まれました。
続きが気になります。
あわうわや てふちしほのめ
うまれひは かしみけそなえ
たちまひや みふゆかみおき
はつひもち あわのうまやひ
ももにひな あやめにちまき
たなはたや きくくりいわひ
ゐとしふゆ をははかまきる
めはかつき ことばをなおす
あわうたお つねにおしゑて
あうわうわと 手を叩いてあやして最初の誕生日に赤飯、おこわ、加熱調理した食物を並べる。この頃つたい歩きなどをし始める。
3度目の冬には髪を整える「髪置きの祝い」をする。元旦には餅を供え、
3月3日は桃の花を飾り雛祭りを行う。
5月の5日は菖蒲を飾り粽を供える。
7月7日に七夕祭りを行い、
9月9日に菊と栗の祝いをする。
5度目の冬には男は袴、女は被衣を着て祝う。
また、言語教育として「あわうた」を常に歌わせる。
ここの部分はワカ姫と言うより、当時の風習を説明している様です。
なんか現代でも続く事ばかりの様な、、。自分も、その子供達も同じ様にお祝いしています。 1歳の誕生日に子供に餅を背負わせ歩かせる風習もここから来ているのかも。
それにしても5音7音の文書が和歌の様にきれいですね。 自分はあまり和歌に触れた経験が無く、百人一首も学校でほぼやらず、ご当地の「上毛かるた」で育ちました。(出身地がバレますw)
これを機に和歌についても知識つけてみたいと思います。
あわのうた
あかはなま いきひにみうく
ふぬむえけ へねめおこほの
もとろそよ をてれせゑつる
すゆんちり しゐたらさやわ
youtubeで沢山の方々が曲を付けてあわのうたを歌っています。
個人的に一番好きなメロディはこの動画です。
あわのうた かだがきうちて
ひきうたふ おのつとこゑも
あきらかに ゐくらむわたを
ねこゑわけ ふそよにかよひ
よそやこゑ これみのうちの
めくりよく やまひあらねは
なからえり すみゑのをきな
これおしる わかひめさとく
あわのうた はカタガキ打ちという奏法で弾く琴の音に合わせて歌うと良く通る様になり身体各部、頭脳、神経系の発達が促進されます。子供だけでなく大人も健康的になり病気を寄せ付けず、長寿になります。 「スミヱノオキナ(住吉の翁)」と称えられるカナサキの教えです。
日本語は一音一音に意味があるそうで、あわうたは言語教育であり、天地自然の神を敬う教育の始まりでもあると言われてます。普段の言葉使い、人や物への感謝の気持ちを大切にする事の大事さを改めて実感させられます。
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